クラリネットのキィオイルの注し方

こんにちは、はらです。
今日はクラリネットのキィオイルについて。

キィオイル、持っていますか?

買うように言われたり
付属品で付いていたり

持っている方が多い印象ではありますが、

使い方がわからない…
怖くて注せない…

そんな声をたくさん聞きました。

ご説明いたしましょう!

キィオイルを注したほうがいい理由

金属同士が直に触れ合う部分は、隙間を作らないと動きません。(この隙間のことを「クリアランス」と呼びます)
隙間があっても表面がザラザラでは摩擦でスムーズには動きません。

そこで、金属同士の間をオイルで満たす(オイルの中に浮いているような状態にする)ことで摩擦を減らしてスムーズに動かしています。

オイルが切れていても動くじゃないかと思われるかもしれませんが、動きはします。
木管楽器のキィはそこまでの可動域はなく、また動けるだけの隙間があるからです。
ただ、その状態で使い続けるとお互いを削り合ってしまいます。
(木材と紙やすりがイメージしやすいかと。やすりをかけると木はツルツル・やすりもツルツルになっていきますよね??)

 

キィの場合、直に当たるのはキィ自体とキィポストと2つのポストの間に通っている芯金(=シャフト)です。(※ピボットというのもありますが割愛します)

これらが削れてしまうと、ガタが出てきます。ガタとは、必要以上に隙間が大きくなりキィがぐらつく状態のことです。

ガタついた状態でなおオイルを注さずに使い続けると、ガタが大きくなっていきます。
(ガタは大敵なので別で投稿します!)

このガタを発生させないためにオイルを注すことが大切なんです!
※元々ガタがある楽器がほとんどですが…

それからオイルはちゃんと拭き取らないと、そこにホコリなどが着いてキィが動かなくなる原因になってしまいます。
ちゃんと拭き取ってくださいね!

キィポストとキィの間に注して、余ったら拭き取る

最初に結論、そのあとに動画で解説しますね。

結論

  • キィポストとキィの間に
  • 一滴だけ注して
  • 数回キィを動かしたら
  • 残ったオイルを拭き取る←これが最重要!

以上です。

こちらが動画です。

これだけです!怖くなかった!

注意点&アドバイス

  • 拭き取りにはペーパータオルや、キッチンペーパーがおすすめ
  • 注しすぎた時はすぐに拭き取る
  • 下管のレバーのノイズ(カチカチ)は直らないことが多いので、注しすぎないように(※修理が必要です)
  • 3ヶ月に1回くらい注せばOK

ぜひやってみてくださいねー

最後に

修理屋さんでは、古いオイルを掃除した後しっかりオイルを注し直しています。
これはセルフではできないかと思います。
オイル切れしている楽器は注すだけで鳴りが良くなります😉

また、使うオイルの粘度(サラサラ度)によって吹奏感も変化します。結果的に鳴りも変わります。
元々注してあるオイルより粘度が高すぎる(ネバネバしている)と、重めに感じると思います。
私は楽器に応じて重すぎないものを注しています。

吹奏感を決めるほんの小さな要素のひとつでしかありませんが、そんなこともあります。
楽器はホントに面白いです!

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